ホーム・スイート・ホーム

2024年10月12日－2025年1月13日開催の企画展【ホーム・スイート・ホーム】のカタログです。

◎展覧会概要
「ホーム」という言葉には、私たちが過ごす物質的な家、また家に集う集合体である家族、そして故郷や祖国という意味があります。本展タイトルの「ホーム・スイート・ホーム」という言葉は、「愛しい我が家」などとも訳され用いられてきました。
一方、2020年初頭から始まった新型コロナウイルス感染症によるパンデミック期の「ステイホーム」において、私たちは「ホーム」というものについて意識的、無意識的に思いをめぐらすことを経験しました。あるいは世界各地における難民問題は、国際的な紛争などを背景にますます深刻なものとなり、祖国や故郷というものの意味を突きつけてきます。このようにビターな社会に生きる私たちにとって、「ホーム」とはどのようなものなのでしょうか。
本展は、歴史、記憶、アイデンティティ、私たちの居場所、役割等をキーワードに表現された国内外の現代美術家の表現をご紹介いたします。それらを通して、私たちにとっての「ホーム」、すなわち「家」そして「家族」とは何かということや、所属する地域や社会の変容、あるいは普遍性などを浮かび上がらせることを試みます。

言語｜日本語・英語（バイリンガル）
ページ数｜102ページ
サイズ｜30.2×20cm

［CONTENTS］
・図版　リディア・ウラメン、鎌田友介、潘逸舟、マリア・ファーラ、竹村京、アンドロ・ウェクア、石原海
・ビターな社会におけるホーム・スイート・ホームとは？　植松由佳
・猪熊由来の写真資料　ハワイの風景
・作品リスト
・作家略歴
編集・執筆：植松由佳
翻訳（和文英訳)：クリストファー・スティヴンズ
デザイン：川村格夫
印刷：日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社
発行：国立国際美術館
2025年3月31日発行